米、水、火。この3つのバランスが整っていれば、おいしいご飯は、つくれます。ですが、品種も産地も異なるお米を、大量に、安定した品質で、売れる商品につくりあげるのは至難の業です。だからこそ私たちは最終商品が並ぶ状態から逆算して、販売戦略に合わせたエンジニアリングを行ってきました。机上の空論ではなく、お客様の声に耳を傾け、積み重ねてきた経験は、どこにも真似できない強みです。
日本で食されているジャポニカ米。それだけでも品種や産地によって250種類以上の銘柄に分類されます。海外のインディカ米も含めると、途方もない種類です。その数だけ炊き方があると言っても過言ではありません。水に浸す時間、加熱具合、パサパサなのかモチモチなのか。これは、お米を実際に何度も炊いてみて、実体験をもとに学ぶしかないのです。
技術の進歩に、これでいいというゴールはありません。新たに寄せられてくるお客様からのご要望に対し、新しい釜、バーナー、テフロン加工など。おいしさはもちろん、エネルギー効率、ランニングコストの削減といった品質と効率化の両立を求めて、どの分野においても、リーディングカンパニーとして技術開発に取り組んでいます。
難易度の高い依頼は、新製品を開発するチャンスでもあります。たとえば、お寿司のシャリであれば手に取った時にひと肌になるよう、取りだすタイミングや冷却方法、ラインの長さを調整するなど、ひたすらテストの繰り返しです。合格をいただくまで大変な仕事ですが、ご要望をカタチにできた分だけ、ノウハウが蓄積されていくのもオーダーメイドならでは。